二年に一度、ドイツハノーファーで開催される板金・鍛圧・溶接・搬送関連専門展示会を視察してまいりました。
展示規模は、ハノーファーメッセの1/3ぐらいを使っての内容ですが、

出展企業数:38カ国から1,573
(2012
: 39カ国から1,505)
登録来場者数:105カ国から59,618
(2012
: 98カ国から60,185)
正味展示スペース:86.500 m²
(2012
: 84,000 m²)
総展示スペース144.000 m²
(2012
: 141,100 m²)
業界関係者:98%
日本メーカーの出展者数は8社

アマダ、アイダを見かけましたが、日本メーカー出展ではないようなので、両社とも欧州現地法人出展扱いかと思います。

Top Exhibitor Countries
1 Germany 749
2 Italy 251
3 China 85
4 Turkey 84
5 The Netherlands 47
6 Switzerland 40
7 Spain 39
8 Austria 35
9 USA 28
10 United Kingdom 22

ドイツ勢が多いのは想像できますが、意外にイタリアメーカーが多く、私を含む日本人の関心を集めていました。
三番手に中国とはさすがに勢いを感じ、世界に向けての日本の発信力の弱さを感じます。

展示会場は、板金製造に関するブースには沢山の来場者を見かけたものの、プレス関連溶接関連には人の入りは少なく、世界の市場性をそのまま映し出していることがわかります。

今回TRUMPFのブースを中心に見学を二日間しましたが、TRUMPFの勢いは誰が見ても歴然としていました。

車で言えばモーターーショーのような出展で、まさに次世代のマシンがずらりと展示され、さすがの私でさえ理解するのに困ったほどです。IOTが現実の運用として展開され、これからの製造業の経営のあり方に、大きな提案をしていました。

その一部が来月開催されるJIMTOFに出展されますので、是非TRUMPFブースにもお立ち寄りいただければと思います。

今回様々な日本の板金製造業の方々とご一緒していただき、まだまだ足りない私の不勉強さを知ることができたことが、私にとっての最大のお土産かと思います。

動画で少しヒントめいた紹介になりますが、酸化皮膜が研磨できるバリ取り研磨機がとても興味持てました。

またロボット化がさらに進み、日本の労働環境の差が見て取れました。

同行したお客様の感想も、「人に優しい労働環境を目指しているんですね」と、その欧州の目指すところに感心しておられました。

全体的な印象としては、日本の展示会ではやはり世界の最先端を発見することはかなり難しいと思い、板金加工においてはこのEuroBLECHがその唯一の場所と確信しました。
同行されました日本中の板金製造業におけるトップ企業の経営者が、ここまで時間とお金をかけてでも見る価値のあるEuroBLECH
是非皆様の次回二年後の参加を呼びかけます。

訪れましたローマ、ドイツハノーファーは冬。
日本と違い紅葉はありませんが、黄色く色づく木々が独特の雰囲気をかもし出し、旅の期間中非日常的な体験ができました。

最後にお世話になりました様々な方々に、心から御礼申し上げます。