今回Reportする会社は Röders(レダース)社.
ドイツの200年企業です。

1800年の設立以来、レダース社は直系六世代に渡って、一族の所有、経営になる会社です。
レダース社は、産業らしきものが無かった時代に、錫製品の製造業者として、その歩みを始めました。
この伝統は今日まで継続してきており、私も2年前にこの会社を訪問した時に、会社のエントランスに錫製品のカトラリが飾って有ったことを驚きと共に覚えています。

またブロー成形の金型も手がける金型屋でもありました。
ブロー成形、つまりペットボトルの様な製品を作る金型です。
自由局面の連続であり、そこには各メーカのブランドロゴが描かれています。

自由局面、ロゴ、どちらも相当品質要求が高いものかと想像できます。
このどちらをも妥協できないとしたら???

そうですこの会社は機械を作ってしまったのです。
ドイツやスイスのマザーマシンでは満足できず、協力や共同開発してくれた機械メーカに限界を感じ、とうとう究極のマシンを作ってしまったのです。
そしてデバイスも、制御も、加工技術もパラメータ化の積み重ねを繰り返し、超精密の機械を完成させました。

欧州のマザーマシン、超精密加工機と呼ばれる機械の最も有効的な使い方は、「One Chuck One Finish ワンチャックワンフィニッシュ」です。
つまり一回の段取りで最後まで行う。
イニシャルも当初段取りの時間はかかるが、最終的には「一番早く付加価値の高い仕事ができる」。
イニシャルにかけたコストは、その機械の稼働率が上がれば機械焼却は格段に早くなります。
当初の段取りは、調整を無くすジグ段取りに置き換えていけば、素早くそして何よりも誰でもできる仕組みが成り立ちます。

例えばSchunkやLangのクランピングシステムだったり、HaimerやEmuge FrannkenそしてSchunkのホルダーなどを活用し、ワークを機械に置いてから削るまでの時間を極限まで最適化する仕組みを作ってします。
そうすれば誰でも、簡単に、高精度の加工が素早くできる仕組みが出来上がりますよね!?

INDEX,も昨日機械仕様を打ち合わせしていましたが、元々は量産加工が得意なメーカでしたが現在は変種変量に対応していることを自慢していました。
日本の市場においては、試作屋も購入し始めているのです。
そのINDEXのセールスポイントが「One Chuck One Finish ワンチャックワンフィニッシュ」。その特徴に惚れて買われているそうです。

話が少し外れました()

その様な特徴を持つRödersは、マシニング加工としての究極の精度も出せる機械です。
あと1μ追い込んだ精度を出したいと思ったら、確実に1μ切り込んでくれる。
これは使用ユーザから聞いたので間違いありません。

更に、そんなに超精密のマシニングなら、治具研削加工もできないか?と思いませんか??
実はそれができる機械なのです。
研削加工では砥石の磨耗が課題です。
しかしこの機械は自動測定自動ドレスなのです。
つまり砥石は絶えず新品状態を保てる。したがってオペレータは確実に狙った精度を出せるということになります。
まさに夢の様なマシニンセンターですね!?

是非添付してある動画を持って確認してください。

本日は以上です