今回Reportする会社は MIKRON社 チューリッヒのスイス証券取引所に上場するスイス・ミクロン・グループ(ISIN: CH0003390066)の一部門です。顧客には、自動車、時計、筆記具、電子部品、製薬、医療産業をリードする大手企業が多数含まれています。
ボールペンのペン先を作る自動機としては、あまりにも有名な存在です。

私はこの機械については特別な印象を持っていました。
それを一言で言うと「スタイリッシュ」と言うことでしょうか!?
EMOに訪れると必ずこのブースには立ち寄っていました。
これが欧州の専用機の実力なんだ!と、何か憧れの様な眼差しでいつも遠巻きに見ていたのです。

展示会ブースにはいつもテーマパークの様に工夫がなされ、専用機には興味がない者をも惹きつける不思議なオーラを放っていました。

EMOに行くと、DMG,ROLLOMATIC,STUDER,GFM・・・と沢山のスタイリッシュなマシンがこれでもかと言う主張をしてきます。

しかしそのどれよりも異彩を放つ先進性がある存在と言っても過言ではありません。

今回初めてこのマシンの説明を聞いて、さらに短かに感じることができました。

それは、以下の様な主力二機種による興味深いプレゼンだったからです。

6 x 6
https://www.mikron.com/…/fertig…/fertigungsysteme/mikron6x6/
(ドイツ語のみ)
添付のチラシ(英文)を併せてご覧いただければと思います。
* 2 スピンドルによる高速加工
* 様々なワーク保持機構による、自動化及び多品種少量生産への対応
* トランスファーマシンで培われた、装置休止時間の削減

MultiX EMO Innovation Award 受賞
https://www.mikron.com/…/machining-systems/highly-…/multix/…
* 従来から培われたトランスファーマシンの実績における工程分割ノウハウによる、高速大量生産への対応
* トランスファーマシンでは従来不適であった多品種対応への各ステーションのモジュラー構造による対応(短時間での段取り替えが可能)
* 加工ワークに応じたレイアウト、加工エリア(4種)の提供
* 1チャック、全加工による高精度加工

私が長い間追い続けてきた欧州の機械が、このモンスターマシンでさえ変種変量対応になってきていると言うことです。

私が20歳代の頃見たドイツの機械は専用機と説明を聞いていました。

どの様に戦っても日本のモノ作りには勝てっこないな!?とタカをくくっていました。

そして時代は大きく変わります。

ドイツも日本同様バブルが弾け量産の仕組みは北欧やアジアに移りました。

その後EU内のドイツを含むモノ作りはより付加価値の高い生産へとシフト。つまり変種変量を含む生産体制に変わらざるおえなかったのでしょう。

私はその内容を聞いて今日まで来ました。
INDEX社もその流れを汲んでいます。
そしてMIKRON社までその様に変貌を遂げてきたのです。

この動画を見ていると、彼らの几帳面なモノ作りを感じます。

それよりも工程が全て分析された物だとよく理解できます。

ぜひこの機会に MIKRON社 の存在を知っていただき、酔いしれていただければと思います。

その中から、日本のモノ作りの良さが見えてくるのかもしれませんね!?

本日はここまで